建物状況調査(インスペクション)とは?
国土通省の定める講習を修了した建築士が、建物の基礎、外壁などの建物の構造体力帖主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化・不具合の状況を把握するための調査です。
調査にかかる時間は、物件の規模にもよりますが、3時間程度が見込まれます。
調査内容
外回りの状態
屋外に面する基礎・外壁・屋根・軒裏等にひび割れや腐食等がないか見た目や手触りなどでチェックします。
室内の状態
屋内の柱や壁、床等に傾斜がないか、カビや水シミ・はがれ等の欠損がないかを、検査器具を用いてチェックします。
床下の状態
畳や床下収納などの下をのぞきこんで、床下の状態を検査します。土台や床材そのものの強度はもちろん、接合部分に浮きや腐食がないかを目視し、白アリに侵食されていない等を確認します。
小屋裏・天井裏の状態
住宅の構造材となる大切な梁や小屋組みなどの状態を確認します。
建物状況調査を実施するメリット
買主側のメリット
買主が、購入を検討する物件の調査時点における状況を確認することで、以下のようなメリットがあります。
①より安心して購入の判断ができる。
専門家の調査により建物の状況が把握でき、より安心して購入の判断をすることができます
②メンテナンスの見通しが立てやすい。
購入後のリフォームやメンテナンスなどの予定を見込んだ取引が可能となります。
売主側のメリット
売主が、売却する物件の調査時点時における状況を把握することで、以下のようなメリットがあります。
①引き渡し後のトラブル回避。
取引後のクレームなどのトラブル回避につながります。
②競合物件との差別化が図れる。
購入希望者に安心感を与え、ほかの売却物件と差別化ができます。